コスタリカと聞くと、美しい自然や豊かな野生動物を思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、この国が世界に誇るもう一つの宝物があります。それは、コスタリカコーヒーです。コスタリカコーヒーの何がそんなに特別なのか、その秘密をご紹介しましょう。この記事を読めば、あなたもコスタリカコーヒーの大ファンになること間違いなしです。
正式名称 : コスタリカ共和国
面積 : 約5万1100㎢
人工 : 約499万人
首都 : サンホセ
主な言語 : スペイン語
気候 : 熱帯気候だが、標高や地域で変化がある。5〜11月が雨季となる。
コーヒー年間生産量 : 約85620t(2018,2019年)
収穫時期 : 11~3月
コスタリカでコーヒーの産業が始まったのは19世紀初め頃。小規模農園が多いのが特徴ですが、ここ数年は、政府と生産者によって組織された「コスタリカコーヒー協会」がコーヒー栽培を全面バックアップし、高品質な豆の生産に力を入れています。
標高の高い産地は、酸が強くコクがあり、標高が低くなると味が平坦になる。太平洋側のタレスはしっかりとしたコクを持ち、中部のトレス・リオスで生産されたものはマイルドで酸とコクのバランスに優れている。
コスタリカのコーヒー豆は、火山の土壌で育ちます。火山の土は栄養がたくさん含まれており、コーヒーの木にとって最高の環境を提供してくれるのです。この豊かな土壌のおかげで、コスタリカのコーヒーはとても美味しい味になります。
さらに、コスタリカではたくさんの雨が降り、たっぷりの日差しがあります。この自然の恵みが、コーヒー豆を育てるのに最適な条件を作り出しています。このように、豊かな自然がコスタリカコーヒーの美味しさを支えているのです。
栽培する品種もスペシャリティコーヒーに使われるアラビカ種のみに限定。中でもカトゥーラ種、カツアイ種などのサビ病に耐性のある品種が80%以上を占めている。また、栽培密度が高いため、シェードツリー が非常に少ないのが特徴となっている。カトゥーラ種を標高の高い山地に植え、標高の低い山地にはカツアイ種が植えるなど、栽培地域ごとに最も適した品種が選ばれ、生産されている。カネフォラ種の栽培は禁止されています。
この高品質な豆は、コスタリカコーヒーの大きな魅力の一つです。品質管理にこだわることで、いつも美味しいコーヒーを楽しむことができるのです。
ロブスタ種の栽培はコスタリカの法律で禁止されている。
標高、生産地、スクリーンサイズなどで等級が決められ、太平洋側の斜面で栽培されるコーヒーのほうが等級は高くなる。最も等級の高いものは、ストリクトリー・ハード・ビーン(SHB)と呼ばれている。スペシャリティコーヒーはSHBであることが基本とされており、その評価方法の管理は徹底されている。
コスタリカのコーヒーは、収穫から製品になるまで、特別な方法で作られています。例えば、収穫はすべて手で行われます。この手摘み収穫によって、豆を傷つけることなく、最高の品質を保つことができるのです。
コスタリカは公害防止対策が最も進んだ生産国という一面を持っているのをご存知だろうか。コーヒーを生産するときに、最も環境に配慮が必要なことのひとつに、精製作業がある。コスタリカでは、果肉を除去するときの排水を川に流さないように、水の再利用や浄化池を設けている。さらに、除去された果肉は、有機肥料として使用されたり、脱穀したパーチメントの殻をドライヤーの燃料として、再利用するなど有効活用される。環境を配慮した取り組みは徹底的だ。
環境に配慮した精製方法を採用し、水の使用を抑えたセミウォッシュトが主流。最近、独自にサンドライの乾燥で精製する小さな農園が脚光を浴びており、これをブティックコーヒーと呼ぶ。
かつては地区ごとにコーヒーチェリー が集荷され一括で生産処理されていましたが、今はマイクロミルと呼ばれる小さな生産処理場で、各自処理を行うようになり、生産者ごとに豆の個性が発揮されています。近年生まれた「ハニープロセス」という生産処理方法もコスタリカで編み出された手法です。
コスタリカのコーヒーは、地域によって味が異なります。これは、それぞれの地域で育つ条件が違うためです。例えば、山の高いところでは、風味が強いコーヒーが、低いところでは、まろやかな味のコーヒーが育ちます。
この多様性は、コスタリカコーヒーを楽しむ大きな魅力の一つです。自分の好きな味を見
つける楽しみもあります。
コスタリカでは、環境に優しい方法でコーヒーを栽培しています。例えば、化学肥料の使用を減らしたり、自然の肥料を使うなど、自然と共生しながらコーヒーを育てています。
さらに、コーヒー農家の生活を支える取り組みも行われています。これによって、美味しいコーヒーを持続可能な方法で生産することができるのです。コスタリカコーヒーの魅力は、その味だけでなく、生産方法にもあるのです。
コスタリカにおける主なスペシャリティコーヒーの生産地は、タラスやトレス・リオス。世界的に有名な産地として知られ、評価は高い。ここでもやはり小規模の農家が多く、協同組合が発達しており、精製や輸出までを行うところも見られるほどだ。また、政府代表、生産者、精製業者から構成されたコスタリカコーヒー協会(ICAFE)が生産から輸出までを管理し、輸出市場の開拓、生産者援助栽培方法の改善などを行う。こうしたことで、質の高い豆を安定して生産できるように取り組むなど、コーヒーの農家を支えるシステムが充実している。
シン・リミテス・マイクロミル Sin Limites Micromill 生産者 ハイメ・カルデナス
コスタリカの街が一望できる高所に自宅を構えるハイメ氏。優良マイクロミルがひしめくウエストバリー地区にあり、コーヒー豆作りにかける情熱は人一倍。丁寧できめ細やかな作業を信条にしています。たとえば、豆の乾燥場はコンクリート敷きで土足は厳禁。作業の際には手袋をはめ、四つん這いになり、不要物や欠点豆の丹念に排除していきます。「自分の目と手が行き届く範囲で豆を作りたいから規模は広げない」というストイックな姿は、そのまま、柔らかで甘味のある香り高いコーヒーの味に反映されています。扱う品種はSL28、イジャサルチ、ゲイシャ など。生産量が少ないこともあり、今や世界中のバイヤーが奪い合う、大変希少価値の高いコーヒー豆です。
アキアレス農園
160人の農業従事者が常駐し、収穫期になると400人のスタッフが動員されるコスタリカ最大の農園。自然環境に優しい農園として知られている。
今回は、コスタリカコーヒーの魅力についてご紹介しました。豊かな自然、高品質な豆、独特の製法、多様な風味、そして持続可能な生産方法。これらが融合して、世界中の人々を魅了するコスタリカコーヒーが生まれています。あなたもコスタリカコーヒーを一度味わってみてはいかがでしょうか。その味と香りに、きっと心からの満足を感じることができるはずです。
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