コーヒー愛好家の皆さん、こんにちは!今日は、世界のコーヒー生産地の中でも特にユニークな魅力を持つ国、エルサルバドルに焦点を当てたいと思います。この小さな国がどのようにしてコーヒー愛好家の心を掴んで離さないのか、エルサルバドル特有のコーヒー豆「パカマラ」の秘密に迫ります。エルサルバドルの豊かな自然と歴史が織りなす、まろやかで深みのあるコーヒーの世界へ、皆さんをご案内します。さあ、一緒にエルサルバドルのコーヒーが持つ大きな魅力を探求してみましょう。
正式名称 : エルサルバドル共和国
面積 : 約2万1040㎢
人工 : 約664万人
首都 : サンサルバドル
主な言語 : スペイン語
気候 : 海岸地帯は熱帯気候、高原地帯はあ熱帯気候に分かれる。
「火山の国」として知られるエルサルバドルには100を超える火山があり、そのうち、約20は「活動する可能性がある」とされている。国旗や紋章にも火山が描かれている。
コーヒー年間生産量 : 8.4万t
生産者の95%は栽培面積20ヘクタール以下の小規模農家で、245ヘクタール以上の土地の所有は認められていない。
エルサルバドルのコーヒー輸出量は世界第19位だが、世界のコーヒー生産量合計の1%に満たない。
エルサルバドルの収穫時期は通常10月から3月で、生豆の輸出が可能になるのは7月です。
エルサルバドルは、中央アメリカに位置する国です。面積は小さいですが、その魅力はとても大きいです。
この国の自然の美しさと、適した気候が、コーヒー豆の栽培に絶好の条件を整えています。エルサルバドルは、その小さな土地で、世界に誇れる品質のコーヒーを生み出しています。
コーヒーは1846年、当時の大統領のエウヘニオ・アギラールによって伝えらたとされています。
この新たな産業で儲けようと考えた政府は、コーヒー生産に弾みをつけるために問題の多い財産法を次々と制定しました。その中には、先住民族のコミュニティが共同で作業する土地であっても、コーヒーが植えられている場合は私有化を認める法令もありました。これにより、コーヒー生産に乗り出す裕福な人々と農園主に雇われる労働者との間に亀裂が生じます。
1900年代所等にはコーヒー生産者は増加の一途をたどりましたが、トレーサビリティ の概念はないに等しい状態でした。生産者は最終商品を管理することができず、自分たちのコーヒーを味わう機会すらありませんでした。
やがてコーヒーの輸出はエルサルバドル経済の基盤となりましたが、1929年の大恐慌により、一夜にしてコーヒーの価格が暴落します。多くの農業経済と同様に、エルサルバドルにおけるコーヒー生産の歴史も国の政治的安定と密接に結びついていました。
1950年から1980年にかけて、エルサルバドルはコーヒーの黄金時代を迎えます。農家は効果の高い化学肥料を使うようになり、農業の近代化が進んだ結果、1979年には世界第4位のコーヒー輸出国として、コロンビアやブラジルといったコーヒー大国と肩を並べるまでに成長しました。
1980年から12年間、内戦によりエルサルバドルは窮地に陥ります。農村部が戦場となったことで農園所有者の多くは国を離れるか土地を手放すかという難しい選択を迫られてのである。
1992年には平和協定が締結されたものの、再びコーヒー生産量は激減。加えて農地改革プログラムと内戦中に法制化されたコーヒー輸出び国営化により、その流れはさらに加速していきます。こうした変化の恩恵に預かった小規模生産者や協同組合も、農業支援やトレーニングを受ける機会はほとんどなく、収益は軒並み激減した。
さらに1998年10月、ハリケーン・ミッチにより農地や主要交通網が壊滅的な被害を受けたのです。再建もままならないうちに世界各国ではコーヒーの価格が暴落し、2001年には1ポンド(約0.45kg)あたり$0.41という底値を記録しました。
内戦により、一時は生産量が低下したものの、そのおかげ品種の植え替えが進まず、在来種であるブルボンの木が多く残っています。エルサルバドルは雨季と乾季が半年ごとに訪れる熱帯性気候である。気候条件の面でも、エルサルバドルはコーヒー栽培に非常に適しているといえる。コーヒーのほとんどが火山の山腹で栽培されている。エルサルバドルには特殊な品種としてブルボン 種が突然変異したパカス種があり、パカス種とマラゴジぺ種のハイブリッドである大粒のパカマラ種が、ティピカ種にもにたきれいなさんとを持ち、スペシャリティコーヒー界でも注目されています。
コーヒーがこの国にもたらした変化は計り知れません。多くの人々の生活を豊かにし、国を発展させる原動力となっています。
標高の高い農園では1列に数本の木しか感染しない一方で、標高の低い農園にとっては常に脅威だったのがさび病です。新種の菌がコスタリカから中米全体に蔓延したとき、エルサルバドルは特に大きな被害を受け、すでに落ち込んでいた生産量が、2012〜2013年の収穫時には半分以下になりました。
エルサルバドルで生産されるコーヒーの60%以上を占めるブルボン種は、さび病に弱いため、エルサルバドルのコーヒーの多くが危険にさらされています。
エルサルバドルで最も影響力のあるカフェがビバ・エスプレッソです。開店当初からコーヒーの味にこだわり、自家焙煎した豆を店頭に並べました。
さび病の蔓延が苦境に喘ぐ業界を支援するきっかけになりました。困っている小規模生産者からコーヒーを買い付けて、いつも輸出価格を払っていました。
ビバ・エスプレッソの尽力もあって、エルサルバドルの人々はすでにスペシャリティコーヒーに魅せられていました。そしてエルサルバドルにコーヒーが入ってきてから約200年後、ようやく高品質な国産コーヒーが普及したのです。
エルサルバドルはパカス種とパカマラ種の発祥地です。パカマラは突然変異種パカスとマラゴジッペ の交配種で、エルサルバドル特有の品種。シロップのような口当たりと柑橘系の後味で有名である。
エルサルバドルで生産されるコーヒーの95%は日陰栽培されている。
コーヒー栽培に適した熱帯のエルサルバドル。ほとんどがウォッシュトだが、最近ではセミウォッシュトも多く見られるようになった。乾燥方法は乾燥場での天日乾燥が以前からの主流である。
標高によって1200m以上が「ストリクトリーハイグロウン(SHG)」、900~1200mが「ハイグロウン(HG)」と分類される。
西武のサンタアナや東部のウスルタン、中部のらリベルタなどが代表的な産地として知られています。
エル・カルメン農園
元大統領がオーナーの非常に大きな農園。ブルボン種を中心に様々な品種のコーヒーを栽培し、土地との適応性を研究している。
シベリア農園
シベリア農園はジャマテベック火山の東斜面に位置している。農園名シベリアは、標高が高く涼しい気候であることから名付けられたもの。大粒のパカマラ種を生産。
パカマラは、エルサルバドル特有のコーヒー豆の品種です。
パカマラ豆は、そのユニークな特性と味わいで、エルサルバドルのコーヒーを世界に知らしめる役割を果たしています。この豆を通じて、エルサルバドルはコーヒー産業での地位を確立しています。
エルサルバドル産のパカマラコーヒーは、その独特の味わいで知られています。
パカマラの豊かな味わいを楽しむためには、コーヒーの専門家のアドバイスに耳を傾けることがおすすめです。彼らは、この特別なコーヒー豆の味を最大限に引き出す方法を教えてくれます。
エルサルバドルのコーヒーを自宅で楽しむために、いくつかのポイントがあります。
家でエルサルバドルのコーヒーを淹れる際には、正しい器具の使用や適切な温度の水を使うことが重要です。コーヒーについて学ぶことで、毎日のコーヒータイムがもっと楽しくなります。
ちなみにエルサルバドルで育った人にとって、午後4時から6時までは「コーヒーとパン」の時間です。焼きたてのセミータ(ジャムを詰めた板状の甘いパン)を売る街のベーカリーにはあらゆる職業の人々が集い、パーコレーターで淹れた熱々のコーヒーを片手にお喋りをします。
エルサルバドルのコーヒー産業は、今後も世界中の人々に愛され続けるでしょう。
エルサルバドルのコーヒー業界は、持続可能性と品質の向上に努めています。私たち消費者も、この美味しいコーヒーを選ぶことで、エルサルバドルのコーヒー産業とその未来を支援することができます。
私たちが日々楽しむ一杯のコーヒーには、それぞれに物語があります。今回ご紹介したエルサルバドルのコーヒーは、その豊かな味わいと背後にある深い歴史で、私たちに多くのことを教えてくれます。エルサルバドルのコーヒー産業がこれからも発展し、世界中のもっと多くの人々にその美味しさを届けることができるよう、私たちもこの小さな国の大きな魅力を応援し続けましょう。あなたの次のコーヒータイムに、エルサルバドル産のコーヒーを加えてみてはいかがでしょうか?一杯のコーヒーが、新たな発見と喜びをもたらしてくれるかもしれません。
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