コーヒー豆の保存方法の一つに冷凍保存が推奨されることがあります。
ただ、コーヒー豆をそのまま冷凍室に入れておけば良いというものではありません。
今回はコーヒー豆の冷凍保存の正しいやり方、メリット、デメリットなどを紹介します!!
コーヒー豆は焙煎後1ヶ月くらいで劣化し始め、時間の経過とともに風味が落ちていきます。
これは、豆に含まれる油脂が原因で、古い豆はすえたような味になります。熱や湿気と並び、劣化の最大の要因として挙げられるのが、コーヒー豆が酸素に触れることで起きる酸化です。
そのため、豆を正しく(きちんと密封して)冷凍することで、劣化を大幅に遅らせることができるというわけです。
冷凍庫で90日間保管した豆の劣化度合いは、庫外でたった1日保管したものと変わらないとする研究結果もあります。
通常のコーヒー豆の保存はキャニスターなどの密閉容器に入れ、冷暗所に保管します。
詳しくはこちらの記事にまとめてありますので、合わせてお読みください!!
コーヒー豆の冷凍保存は誤ると豆に深刻なダメージが及びます。
原因は、
冷凍焼け(冷凍した豆が乾燥した冷気にさらされ、外皮の水分が失われて脱水状態になることで起きる)、
匂い移り(冷凍庫内の他の食べ物の匂いがつくこと)、そして湿気です。また一番見落とされがちな落とし穴が、コーヒーを淹れるときに冷凍庫から取り出すという、一見単純な行為です。
コーヒー豆は密閉容器に入れ、容器を真空状態にする(またはできる限り空気を抜く)よう努めましょう。
できれば、使わない豆まで冷凍庫から取り出さなくて済むように、予め一杯ずつ、すぐに淹れられるように小分けしましょう。
冷凍した豆は抽出前には解凍した方がいいのか??
こちらに関してはどちらでも良いです。
ただ、凍った豆で普段通りの抽出を行うにはちょっと注意が必要です。
コーヒー豆は焙煎することで脆くなります。ところが脆さは一定ではないので、豆を挽いたときに粒度にばらつきがでます。
コーヒーを冷凍すると、密度が上がって挽き目が安定し、粒が大きすぎるものや小さすぎるものが減るため、おもいどおりの引目でいつもより多めの粉が挽き上がります。すると過抽出で苦くなったり、逆に未抽出で酸っぱくなったりといったことが減り、全体的に抽出が改善されます。これは粒度がそろうこでとで、それぞれも粒の抽出速度も揃うからです。
しかし冷凍することで粒度が変わるのならば、挽き目を調整しなければなりません。微粉が減るとお湯の通りが速まるため、室温のまめで淹れたときと同じ味にするには、少しだけ挽き目を細かくする必要があります。
冷凍保存の最大のメリットはなんといっても長期保存が可能なことです。
冷凍庫に入れるだけで1、2ヶ月くらいは長く保存することができます。
真空パックで保存できるならば1年あるいは2年の保存も可能です。
希少な豆ならばピークに達した時点で、冷凍保存し必要に応じて使用することで無駄なロスを防ぐことができます。
本記事の最初の方でも触れましたが、冷凍焼けや匂い移りなどの懸念があります。
また飲みきれない分を冷凍保存して、うっかり忘れてしまう可能性もあります。
コーヒー豆専用の冷凍庫があるのが理想ですね。
以上コーヒー豆の冷凍保存について紹介しました。
専門店でたくさんの種類や希少豆を取り扱うお店はロスを防ぐために冷凍保存するお店もあるでしょう。
個人ならば4週間くらいで消費できる量を購入するのがおすすめですが、もし飲みきれない量のコーヒー豆があるならば密閉して冷凍することで風味をキープできるでしょう。
もし保管に悩んでる方はぜひ試してみてください。では。
オンラインショップにて自家焙煎珈琲豆を販売しています!!
良かったらチェックしてみてください!!
SNSにてコーヒーにまつわるあれこれを発信しています!!