【珈琲】世界一美味いコーヒー!?コピ・ルアクについて紹介!!

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コピ・ルアクという変わった名前のコーヒーをご存知でしょうか??

インドネシア語で”ジャコウネコのコーヒー”という意味で、非常に希少価値が高く、幻のコーヒーと呼ばれています。果たしてどんなコーヒーなのでしょうか。

コーヒー好きの動物がもたらす豆

コピ・ルアクの「コピ」とはインドネシア語でコーヒー、「ルアク」とは同じくハクビシンと同類のジャコウネコのこと。直訳すると”ジャコウネコ・コーヒー”という不思議な名前のついたコーヒーは、非常にユニークな経緯で生まれます。

インドネシアのコーヒー農園では、熟したコーヒーの果実が、野生のジャコウネコに食べられてしまう被害がたびたび発生していました。ジャコウネコは、完熟した甘くて美味しい果実だけを上手に選んで食べます。しかし、消化できるのは果肉の部分のみ。種子は消化されずに、パーチメントがついた状態で糞といっしょに排泄されるのです。この糞から種子を取り出して、綺麗に洗浄したあと、パーチメントを脱穀して出来上がるのがコピ・ルアクです。

このコーヒーの産地としてはインドネシアが有名ですが、現在ではベトナムやフィリピン、中国、エチオピアでも似たコーヒーが生産されています。

コピ・ルアクの味わいは、ほかのコーヒーにはない独特なもの。これは、ジャコウネコの体内に取り込まれた種子が、消化酵素や細菌によって特殊な影響を受けるためと考えられています。甘さが感じられる複雑な風味と、独特の強い香りが特徴です。

コピ・ルアクの生産にまつわる倫理的な問題

極めて希少性が高いと考えられていることから高額で取引されるコピ・ルアクですが、その推定生産量は44tに及びます。これほど大量に生産するには、ジャコウネコを檻に入れコーヒーチェリーのみをエサとして与えることで生産性を最大化する以外の方法はありません。

網目上に並んだワイヤーからなる危険な床や、窮屈で不衛生な檻といった極めて劣悪な飼育環境で、ジャコウネコは主食ではないコーヒーチェリー のみを強制的に食べさせられているのです。さらに夜行性かつ普段は単独で行動するジャコウネコですが、観光収入のために日中も休むことなく仲間と肉薄した状態で観光客を喜ばせる役目を負わされます。十分な栄養を確保できず、フラストレーションやストレスが溜まる一方の生活を強いられたジャコウネコの毛は抜け落ち、「ズーコシス」と呼ばれる異常行動が現れ、檻の中を歩き回ったり、場合によっては自傷行為に走ったりする例も観測されています。このような生産方法の残酷さから、大きなバックラッシュが生まれ、今では需要・価格共に下落しています。

上記のような市場の変化は、野生のジャコウネコが排泄した糞からとった豆のみを使った「エシカル」なコピ・ルアクを謳う新たな生産者たちを生み出しました。このアプローチはワールド・アニマル・プロテクションをはじめとする慈善団体からも評価されており、同団体は天然のコピ・ルアクであれば「ジャコウネコが本来の生息地で暮らすことができるため、地元のコミュニティはコーヒー豆の収集と販売によって少額の収益を手にできる」と主張します。

また農家が野生のジャコウネコから収益をあげられれば、現在レッドリストの中では危急種に分類されているビントロング(クマジャコウネコとも呼ばれるジャコウネコ科の動物)のような絶滅の危機に瀕している動物の保護に繋がる可能性さえあります。というのも、ビントロングはコーヒーと関係ないものの現状ジャコウネコ科の動物は食肉のために捕獲されたり、鶏や作物を荒らす害獣として駆除されたりしているからです。

とは言え、「天然の」コピ・ルアクと謳われた商品の真贋の鑑定は一筋縄ではいきません。天然のコピ・ルアクは高値で取引されるため偽物を作るインセンティブがありますし、「天然認証」を受けているという生産者が多数いる一方で、業界全体で支持されている独立認証団体は未だに存在しません。さらにケージフリーのジャコウネコのフンから集めた豆であっても、その実、効率化のために飼育自体は檻の中で行われるというケースもあるようです。

この問題に取り組むべく、企業の中には独自の基準を設け、収集されたフンを受け取る前に解析し、その「生みの親」が食べていたものから天然物かどうか見分けているところもあります。こういった企業であれば、収集者の受け取る金額も通常の3〜5倍になるため、多くの人々にとっての小規模な副業になりえます。ひとたびコーヒー豆として販売されると調達経路によらず高値がつくため、結果的に消費者はコピ・ルアク市場の維持に寄与してしまいますが、その生産に欠かせない動物のほとんどは未だ身の毛もよだつような環境で生活しているのです。

コピ・ルアクは本当に美味しいのか??

良心の呵責に打ち勝って天然物のコピ・ルアクを手にしたとしても、はたして「普通の」コーヒーとの違いに気付けるのでしょうか?このコーヒーには2つの売りがあるといわれています。

1つはジャコウネコが完熟した最高の状態のチェリーしか口にしないのでコーヒーも良質でおいしいということ、。

もう1つはチェリーが消化される過程でコーヒーのフレーバーが改善されるということ。

良質なコーヒー豆のみを選び出すという観点では、経験豊富なピッカーによる選別や欠点豆を取り除くハンドソーティングの作業、水に浮いたチェリーを除去したり、スクリーンサイズ(豆の大きさ)で豆を選別したり、さらには色識別器を使ったりといった施策にジャコウネコの「収穫術」が上回るとは考えづらいです。そもそも大方のコピ・ルアクは檻の中のジャコウネコによって生み出されるため、チェリーを選り好みする余地などありません。

その一方で、コーヒー豆が消化管に滞在した時間によって、見た目や風味が変化するという証拠も存在します。ゲルフ大学(カナダ)のMassimo Marocone氏が、コピ・ルアクの物理・化学的な組成について調査したところ、コピ・ルアクには他のコーヒーよりももろいオープンセル構造をした細胞が多く、消化酵素が豆の中に入り込み内部に含まれるタンパク質を分解しやすいということを突き止めました。

焙煎まめに含まれる苦味成分の一部は、焙煎の際に生豆中のタンパク質が変化するということで生まれるため、Marocone氏は苦味が少ないコピ・ルアクの特徴はここからきているのではないかという仮説を立てました。彼の研究に参加したQグレーダーによれば、酸味やボディも対照群に比べ程度が低かったとのこと。

しかしこのような特徴がコピ・ルアクの値段を正当化できるかはまた別の問題です。このコーヒーの代表的な特徴である酸味の少なさや、ライトなボディ、アーシー またはウッディーなフレーバーは、スペシャルティコーヒー愛飲家が求めるものと必ずしもマッチせず、複数のブラインド・カッピングにおいて、マスティー(腐敗・発酵臭)、カビっぽい、フェノールっぽいと表現されています。

実際にMarcone氏も他のコーヒーに比べコピ・ルアクからはカビの胞子が検出されることが多いと述べており、これにはフンを落とすために洗浄時間がかかることが関係していると考えられます。

最終的にはMarcone氏は「人々は必ずしもコピ・ルアクのフレーバーに惹かれているわけでなく、その神秘的なイメージを買っている。本当にフレーバーに差異があるかについては、さらなる研究が待たれる」と結論づけています。

実際にコピ・ルアクを飲んでみて

世界一うまいといわれる高級なコーヒーとされるコピ・ルアク。

実は現地バリでは高級なコピ・ルアクも、日本円にして、なんと約500円ほどで飲めてしまうのです。

バリでは、観光地としてコーヒー農園を訪れ、コーヒーを嗜むことができます。

この農園にはもちろんジャコウネコもおり、コピ・ルアクができるまでの工程を知ることができます。

実際に飲んでみて、すっきりして飲みやすいコーヒーだと思いました。しかしそこまで衝撃があったというとそうでもないのが正直なところです。

スペシャリティコーヒーと言われる、コーヒーをストレートで初めて飲んだ時のが個人的には衝撃的でした。

まとめ

以上コピ・ルアクについて紹介してきました。高級で希少というイメージのコピ・ルアクですが、その背景には、様々な問題があります。

世界にはほかにも、同じようにコーヒー好きの動物がもたらすユニークな豆があります。ブラジルではジャクーという鳥が熟したコーヒー豆をついばみ、ジャコウネコと同じプロセスを経て、コーヒー豆が作られています。独特の香りと深みのある味わいで「ジャクー・コーヒー」として珍重されています。また南インドやフィリピンのジャコウネコ、台湾たアフリカのサル、ニューギニアのリスなど、世界各地でさまざまな動物が関与したユニークなコーヒーが生まれています。

いずれも生産量が少なく、高い価格で取引されるのが幻のコーヒーと言われる由縁です。その独特な風味と香りをぜひ一度は味わってみたいと思う反面、動物に対する問題も懸念されます。

一口にコーヒーの生産と言っても、様々なプロセスがあり知れば知るほど考えさせられる問題があるんだなと。

今後こう言ったコーヒーにまつわる問題が解決していくことを願います。では。

コピ・ルアクは扱ってないですが、オンラインショップにて自家焙煎コーヒー豆の販売をしてます!!

よかったらチェックしてみてください!!

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