オーストラリアにワーホリに来た人が必ず耳にするのがTax Return。
今回はそのTax Returnについての経験談になります。
「タックスリターン」とは、日本語でいう確定申告のこと。収入にかかる税金のための手続きで、ビザと同様に、ワーキングホリデービザ保持者全員が「守らなくてはならない大きな義務」の1つです。
タックスリターンは法律で義務付けられており、返金額(リターン)があってもなくても申告しなくてはなりません。また、タックスリターンの申告義務がない人は申告義務なしであることを届け出る必要があります。手続きが難しそう、分からない、といって何もしないで放っておくのが最も危険なケースとなります。
※オーストラリアの会計年度は7月から6月。毎年7月から6月までの収入を7月から10月末までに ATO(オーストラリア国税庁)に申告します。例えば、2016年7月から 2017年6月までの収入分が2017年のタックスリターン対象となります。同じ会計年度内の全ての収入を1つのタックスリターンで申告します。例えば、6月30日と7月1 日に別々の給料が払われれば、それぞれ違う年度のタックスリターンで申告することになります。
※申告期限は毎年10月末。申告期限とはこの日を過ぎるとタックスリターンを申告できないのではなく、申告遅延、未申告による罰金、起訴の対象となるだけです。申告義務は一生消えません。
(Ezy Tax Onlineから抜粋)
Tax Returnはエージェントを通さなくても自力で申請することも可能です。自力でやってみた的な記事を載せてるブログがたくさんありますし、英語に自信がある方ならできると思います。
僕は2018年に一度ネットで調べて、自力で申請してリターンがあったので、2019年も同様に自力で申請しました。
Tax Return申請時の最後にcalculateがあります。その時の結果はRefund$680でした。
申請から2週間ほど待ちます。
メールが届きました。
結果、$30くらい払えときました笑
詳細を見てみると何故かRefundの$680がキャンセルになっていたのです。何かの間違いじゃないかな?と思い2、3回やり直しましたが、結果は変わらずでした。
まずPayment Summeryがなくなりました。以前は働いていた会社からメールが送られてきていたのですが、2019年からは自動でATOのサイトに反映されるようになりました。これ以外にこの一年で何が変わったか僕はわかりません。
僕自身としては働く会社が以前と違う会社になったくらいでしょうか。
Tax Returnは必ずしもReturnがあるわけではないんですよね。過払いのTaxや仕事などで必要経費があった場合にいくらか返ってくるっていう話。
また低中所得者控除といものがあります。
以下Ezy Tax Online抜粋
2025年までに進める減税政策Tax Cutの一環のLow and Middle Income Tax Offsetの増額が法律として可決されました。
もともとこのLow and Middle Tax Offsetは決まっていましたが、この金額の増額が2020年の連邦予算案で上げれら今月正式に法律可決となりました。今期のタックスリターン申告が始まる前はいつ決定されるのか、という話題になっていましたが、返金第1号に間に合いました。
けどこれオーストラリア人、永住者、ビジネスビザ、学生ビザの方には減税でワーホリは2017年からバックパッカー税重課税という何とも不公平な措置です。
さて、この控除(Tax Offset)ですが、税金の計算は 税金 = (収入 – 経費) x 税率 – 税控除 ですので、経費と異なり実際の税金が減ります。経費で言うと1,000ドルから数千ドルを超える金額に相当し、パンチ力が違います。
収入により最大で1,080ドルの税控除(税金が安くなる)がもらえるわけですが、ニュースを見て1080ドルの補助金がもらえると勘違いしている方もいるようですが違います。あくまで税控除です。別途補助金がもらえるわけではありません。減税という形でタックスリターンを申告すると、この税控除がない場合より返金が増えます。そして、急いで申告しないとなくなってしまうものでもありません。
このLow and Middle Tax Offsetですが、すでにあるLow Income Tax Offsetに追加の形でもらえます。
です。
これは課税収入66,667ドルまでもらえるLow Income Tax Offsetに追加でもらえます。つまり、例えば課税収入37,000ドルの方は255ドル + 445ドルの税控除になり、今回から255ドル増えます。課税収入80,000ドルの方は実質1,080ドルの減税です。課税収入が126,000ドルを超える方には影響はありません。会社(カンパニー)でビジネスを行っているビジネスオーナーもご自身の給与に関する戦略も多少変わってきます。
特に課税収入が66,667ドルを超え、今まではLow Income Tax Offsetがもらえなかった収入ラインにいる方も課税収入126,000ドルまで税控除がもらえるわけです。
これは永住ビザ、市民権者に加え、ビジネスビザ、学生ビザなどの一時滞在ビザ保持者がもらえる税控除となります。一部の税法上の居住者となるワーホリももらえます。
おそらくですが、Refundがキャンセルされたのはワーホリということで、この低中所得者控除の対象となる居住者から弾かれたのかなと思われます。
たった一年で何がそこまで変わったのかは正直よくわかりません。
ただTax ReturnについてはEzy Tax Returnというオンラインサイトを利用したほうが確実なのと手間がかからないかなと思いました。
僕はキャンセルになった原因を問い合わせただけですが、対応が早かったです。
このサイトを見ればTaxについて十分に理解できると思います。ブログなどはどんどん情報が過去のものになってしまうので、あてにならなくなります。
もし今後オーストラリアで何らかの形で働く場合、Taxについて知識はあった方いいし、損しないためにも一度ご覧になってみてください。では。
ワーホリではTax Returnの他にSuper Annuationというのも行わなければなりません。以下にまとめてあるのでよかったらチェックしてみてください↓
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