コーヒーは飲み物、コーヒー豆は生物。
コーヒーをよく飲まれる方は、豆のまま購入して飲む際に挽くという方もいると思います。
豆で購入した際に気になることの一つ
「保存方法」
です。
コーヒーを美味しく飲むには抽出よりも何よりも豆の品質です。
意外と曖昧に知られているコーヒー豆の管理について今回は紹介していきます。
結論から言いますと、コーヒー豆はできれば豆のまま買うのがいいと思います。
一般的にコーヒーは挽いた瞬間から劣化が始まります。豆の状態と比べて、挽いた瞬間にコーヒー豆の表面積は劇的に増加し、空気と触れる面積が増え、劣化も急速に進行するからです。豆そのものの香りよりも、挽いた際の粉の香りが強いのはこのためです。
コーヒー豆を購入する際は、豆、粉にかかわらず、同じ値段を払って購入することになります。しかし、前述の通り、豆の状態と粉の状態では劣化のスピードがまるで別物です。つまり豆であっても、粉であっても値段は同じなのに、劣化スピードは粉の方が断然速く、損得で考えると、大損してしまうことになります。
品質とコスパで考えれば断然豆での購入をオススメします!コーヒーをたくさん飲むけど、グラインダーを持っていないという方は、ぜひグラインダーを買いましょう!
妥協案ですがグラインダーが自宅にない方は1〜2週間で飲める量を購入してください。大量購入に比べれば比較的劣化を防ぐことが可能です。
コーヒー豆の劣化させる大敵は4つあります。
・酸素
コーヒー豆は酸化します。それは豆自体が油分を含んでおり、その油分が酸素と結びついて起こります。なのでコーヒー豆を容器に入れず放置しておくと空気中に酸素と触れ酸化が進みます。
・温度
酸化は、温度が高ければ高いほど反応スピードが早くなります。一説によると、温度が10℃上がるごとに反応速度は2倍になるとのことです。
・水分(湿気)
水分も酸化に大きく影響します。また湿気が多いとカビが発生する原因にもなります。
・光(紫外線)
意外と知られてないかもしれませんが光によっても酸化が進みます。直射日光などが当たってしますと温度も上がるのでより参加するスピードが上がります。
焙煎後の豆は鮮度がどんどん落ちていくが、では焙煎したてが一番美味しいかというとそうとも言えません。焙煎直後は二酸化炭素を大量に含んでいるため、抽出の際に大きな泡が邪魔をして味が安定せず、いつもと同じように淹れても薄めの味になることがある。おいしくなるのは、焙煎後少し間を置いて落ち着かせてから。豆の種類によって変わりますが3〜5日後あたりが飲み頃と言われています。ものによっては2週間後くらいが飲み頃だったりします。
最近ではクオリティの高いコーヒー豆が増えてきたこともあり、豆にもよりますが美味しい状態で飲めるのは焙煎から約1ヶ月くらいだと思われます。
コーヒー豆の保存方法は以下になります。
・キャニスターを使う
焙煎されたコーヒー豆は、空気に触れないようキャニスターなどの密封性の高い容器に入れて、紫外線(蛍光灯も含む)のあたらない冷涼な場所で保存するのが基本です。焙煎した豆は香りが抜けやすく、吸香性も高い。におい移りを防ぐためにも、ゴムや樹脂のパッキンがついたキャニスターに入れて保存する。容器の中に空間ができてきたら、余分な空気が入らないようラップやビニール袋などを丸めつめておくとよい。また、劣化の原因となる酸素を取り除くには、脱酸素剤を入れておくのも有効です。ただし、ものによっては二酸化炭素を吸収するものもあり、その場合は抽出時の粉の膨らみや香りたちがわるくなることがあるので注意したい。
・冷凍保存
コーヒー豆は冷凍することで、固体が液体になることなく気体になる昇華という現象が、約16倍遅くなるとされているからです。すなわち、保存温度を下げることで、コーヒーの香りや味わいを長く保つことができます。
冷凍保存した場合でも挽く際に解凍する必要はありません、豆は凍ったまますぐに挽いてください。粉の温度が低いので、お湯の温度をあげようかな、と考える必要はありません。
冷凍庫で保存する際は、ラップやビニール袋に小分けにし、ファスナーつきの食品用保存袋に入れること。1ヶ月くらい風味を保てると思います。
コーヒーは嗜好品なので飲んだ時に美味しいと感じるかどうかが、まずは判断基準になると思います。
飲む前のポイントとしては、
見た目・・・表面の色やカビなどの変化がないか
挽いた時・・・豆から挽いた時が一番香りがします。この時にいつもと違う香りがしたり、弱かったりしたら劣化してきたことになります。
の二つです。
飲んだ時、口に含んで普段より風味が変わっていたら劣化していることになります。個人的な体験として劣化しているなと感じたことがあるのはフルーティや紅茶のような感じではなく、ウーロン茶のような変な苦味を感じ時です。
以上、焙煎後コーヒー豆の管理、保存方法について紹介しました。コーヒー豆を扱う飲食店は上記のことに気をつけて品質管理をしなければなりません。焙煎日から美味しくコーヒーを提供できる期間を把握しておく必要があります。
個人で楽しむ分には約1ヶ月くらいで消費できる量だけ購入し、キャニスターなどに入れて保管しておくのがいいでしょう。購入の際には焙煎日がわかる豆を買うのがポイントです。
最近はクオリティの高いコーヒーが多いのでなるべく、飲み頃を確認しながらベストな状態で愉しみましょう。では。
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